コラム11 経営者のみなさん、後継者は決まっていますか?

想いを継承

「経営者のみなさん、後継者は決まっていますか?」

経営者の平均引退年齢は70歳前後です。

となると遅くとも60歳前には事業継承の準備をしておきたいところです。
(早ければ早いほど様々な手法で対応が可能です)

やらなければと考えてもついつい先送りしてしまう理由として

・日々の経営が忙しくて考えられない
・何からはじめればいいかよくわからない
・誰に相談すればいいかわからない

こういった理由が大半です。

 

後継者の育成年数は

・一番多い意見は5年~10年
・次いで5年
・早くて2年~3年

こういった統計が出ています。
準備不足で満足のいかない継承にしないためには
余裕のある準備期間が必要なのがわかります。

 

事業継承は、大きく分けて下記の3つになります。

・親族への継承
・役員・従業員への継承
・社外への引き継ぎ(M&Aなど)

自社株式、事業用資産への相続税や贈与税などの納税資金の問題もあわせ
どの方法が自社にとってベストなのか早いうちに考えておく必要があります。

争い事にならずトラブルを避け、スムーズに進めるためには
様々なケースを解決してきた経験のある専門家を入れるのが一番です。

お忙しいとは思いますが、少しのお時間をいただき、
あなたの自社への想いをお話ください。

きっとあなたのお役に立てると思います。


コラム10 エンディングノートについて

コクヨ エンディングノート

みなさまはエンディングノートをご存知でしょうか?

相続の時、家族が入院した時、また日常生活の中でもとても役に立つノートがあります。

同様の物が他社からもいくつか発売されているのですが、今回はコクヨから出ている「もしもの時に役立つノート」をご紹介します。

以下の様な項目があり、備忘録的な役割にもなります。

■自分のこと
自分の基本的な情報を記入します。

■資産
預貯金、自動引落し、有価証券などの金融資産、不動産、その他の資産、借入金・ローン、クレジットカード・電子マネー、保険、年金など記入します。

■気になること
携帯電話、パソコンについて、WEBサイトのIDについて、宝物・コレクションについて、ペットについて、生活についてを記入します。

■家族・親族
家族一覧、親族一覧、親族表、命日/親族について、冠婚葬祭についてを記入します。

■友人・知人
友人・知人一覧、その他の連絡先一覧(連絡して欲しい人をチェック)を記入します。

■医療・介護
健康管理について、告知・延命処置について、介護についてを記入します。

■葬儀・お墓
葬儀について、お墓について、葬儀について、お墓についてなどを記入します。

■その他
写真と各種データについて、大切な人へのメッセージ、メモになどを記入します。

ざっと内容を書き出してみましたが、いかがでしょうか。
これだけのことが1冊にまとまっているとイザという時便利ですね。

ノートの最後にポケットがあり、CD-ROMや写真などを入れることができます。
ここにご自身のメッセージやお気に入りの写真を残しておくこともできます。

遺言書には書けない日常の細々したことも残しておけます。

想像以上に自分しか知らないこと、自分にしかわからないことは多いものです。
一度話しておいたくらいでは覚えてないことも多いでしょう。

できればご家族全員で一人一冊書いておくことをおすすめします。

【例えば、相続の時】

友人や知人はどなたに連絡すべきなのか、親戚縁者の関係、銀行口座の口座番号と暗証番号、生命保険の加入、年金の記録、希望の葬儀の形、お墓の希望などなど。
わからなければ残された者がかすかな記憶をたどり、手紙、はがき、持ち物、携帯電話などを端から確認してなにをすべきかを探らなければなりません。

亡くなった方の記録や情報を得るために、携帯電話のアドレス帳からはじから連絡し、銀行や役所に何度も足を運んだりしなければなりません。

【例えば、奥様が入院された時】

「家の事は任せておいて!」とは言ったものの、いざとなると公共料金や家賃の支払い方法、子供のお稽古事の連絡先、ペットのお医者さんなどわからないことだらけ。
結局は入院中の奥様にあれこれと訪ね心配させてしまうことになってしまった。

イザということに家族や周りの人が困らないように準備をしておくことが大切です。

事業継承においてもこのような事前の用意や準備はとても大切です。

「備えあれば憂いなし」大切な物を大切な方へ継承するためにもしっかりと準備をしておきましょう。

エンディングノートは様々な種類の物が販売、配布されていますので、ご自身にあったものを探されても良いと思います。

ネットからダウンロードできるもののあり、中には自分史的な記録になるものまであります。

コクヨのエンディングノートはカジュアルな体裁でどなたでも書きやすく、必要最低限のものがまとまっていますのでおすすめです。

もしものときに役立つノートの漫画でわかるケース別の困った話です。ぜひご覧ください。

漫画:▶家族が入院して困った話へ

漫画:▶親が亡くなった時に困った話へ

漫画:▶日常生活の中で困った話へ

引用:▶コクヨ もしものときに役立つノート紹介ページへ


コラム09 最低限知っておきたい自社株の基礎知識

あなたは自社株の事をどのくらいご存じですか?

いざという時に困らないようにどんな知識が必要なのかをあげてみます。

【 最低限知っておきたい自社株の基礎知識 】

1.株式会社には4つの種類がある
(株式会社の種類と機関設計)

2.株主の権利は2つの種類がある
(自益権と共益権)

3.株主総会の決議には3つの種類がある
(株主総会決議の種類)

4.リスク軽減、経営効率のため定款で種々の条件緩和、厳格化
(定款自治)

5.種類株式には9つの種類がある
(種類株式)

6.議決権、配当、残余財産の不平等な取扱いができる
(属人的株式)

7.会社に対して自社株の強制買取を請求できるケースがある
(反対株主の買取請求権)

7.株価評価方法①
(純資産価額と下がる要因)

8.株価評価方法②
(類似業種比準価額と下がる要因)

9.株価評価方法③
(配当還元価額とは)

10.会社規模と株価評価方法
(会社規模と株価の組合せ)

11.株主の種類によって適用株価が異なる
(同族株主、非同族株主、個人、法人)

いかがでしょうか。
知らなかったではすまされない自社株の基礎。

会社と社員とその家族を守るためは自社株の知識は必須です。

自社株についてわからないことがあればぜひ一度ご相談ください。